ポンプダウン

ポンプダウンとは、エアコンの室内機や冷媒配管内のフロンガスを室外機に送り込み、封じ込める作業です。
エアコンの移設や入替え、取り外しの際に必ず行う作業で、次のような理由があります。

  • 冷媒ガスが大気中に放出されると、オゾン層を破壊したり、環境汚染を引き起こしたりする。
  • 冷媒ガスが漏れ出すと、エアコンの効きが悪くなる。
  • 冷媒ガスを回収して再利用するか、破壊することが家電リサイクル法で義務付けられている。

ポンプダウンの手順は次のとおりです。

  1. 最低温度での冷房運転、または強制冷房運転を行う。(室外機のファンが回るまで)
  2. カバーを開いてバルブキャップを外し、二方弁(高圧・液側)のバルブに六角レンチを挿し込み、時計回りに回すことでバルブ(弁)を閉めます。
  3. 運転を続け、冷媒ガスを室外機に回収する。
  4. 数分運転したまま、室外機に繋がっている配管の三方弁(低圧・ガス側)のバルブに六角レンチを挿し込み、時計回りに回すことで弁を閉めます。
  5. ポンプダウン作業が完了したので、エアコン室内機の電源を切り、本体のコンセントを抜きます。

バルブキャップを締める作業を忘れたり、締め付けが緩かったりすると、ガス漏れの原因にもなるので、しっかり締め付けるようにしましょう。