エアコン工事の現場で本当に起きているトラブルと、職人が守るべき基本動作

トラブルは“特殊な現場”ではなく、どこでも起こり得るもの

エアコン工事に携わっていると、どれだけ経験を積んだ職人であっても、思いがけないトラブルに遭遇することがあります。初見の構造、築年数の古い住宅、マンション特有の制限、さらにはちょっとした見落としなど、原因はさまざまです。特に繁忙期のように現場数が増え、時間に追われる状況では、普段なら慎重に行えている作業が雑になり、そこから予期せぬ不具合が生まれることもあります。

エアコン工事のトラブルは、決して「技術が低いから起きる」という単純なものではありません。どんな職人でも起こしうるものであり、どんな現場でも潜んでいます。その事実を踏まえたうえで、具体的にどんな失敗が多いのか、そしてどうすれば未然に防げるのかを見直すことが、結果的に職人としての信用を高めてくれます。


ドレン配管の詰まりや逆勾配が引き起こす見えないリスク

エアコン工事の代表的なトラブルが、ドレン配管に関する不具合です。特に逆勾配や異物混入が原因となる水漏れは、施工後すぐに起きることもあれば、数週間経ってから突然発生することもあります。冷房運転時の結露水がスムーズに流れず、配管内に水が溜まることで逆流してしまうため、室内の壁紙や床材を汚してしまい、大きなクレームにつながるケースも珍しくありません。

このトラブルを防ぐには、配管ルートを作る段階で慎重に角度を確認することが大切です。配管が長くなる場合や、途中で建材を避けるような複雑な経路になる場合ほど、丁寧な作業が求められます。強度のあるテープでしっかり支持しながら、少しずつ角度を調整していくなど、地味に見える工程ほど時間をかける必要があります。こうした細かい作業こそ、仕上がりの差を生むポイントだと感じます。


貫通穴の位置判断が仕上がりを左右する理由

エアコン工事では、配管を通すための穴の位置がすべての基準になります。この位置が数センチずれるだけで、背板の位置調整が必要になったり、室内機の設置バランスが悪くなったり、室外機への配管の見た目が不自然になったりと、さまざまな影響が波及します。それほど、貫通穴の位置決めは重要な工程です。

正確な位置を見極めるには、壁の裏側の状況を想像しながら慎重に判断する力が求められます。筋交いがある位置なのか、断熱材が多く入っている箇所なのか、コンクリートに近い構造なのかなど、見えない部分を読み取る力は、経験を積むことで磨かれていきます。また、室内機の背板を仮置きし、配管がどの方向に自然に流れるかを確認してから穴あけ作業に入るだけでも、トラブルの発生率はぐっと減ります。


室内機の固定が甘いとどうなるのか

室内機の落下事故は、エアコン工事の現場で最も避けたいトラブルの一つです。背板のビスが下地に効いていない、アンカーの適切な種類を選べていない、水平が取れていないなど、原因はさまざまです。見た目ではしっかり固定されているように見えても、荷重が偏っていると、しばらくしてから傾いたり、振動によってビスが緩んだりすることがあります。

このような事故を防ぐには、背板の取り付け時に壁の材質を正確に判断することが欠かせません。木下地がどこに入っているか、石膏ボードがどれくらいの厚みなのか、ALC壁なのかなど、最初に把握するだけで適切なビス選択ができ、固定の強度も安定します。また、ほんの数ミリの水平のズレを見逃さず、丁寧に調整していく姿勢が、室内機の安定につながります。


電圧や配線の確認不足も重大なトラブルを生む

エアコン工事では、配管や設置だけでなく、電圧や電源容量の確認も重要です。特に200Vへの切り替えを伴う工事では、分電盤側の状況を把握しないまま作業を進めると、ブレーカーが落ちるだけでなく、機器の故障につながるリスクもあります。配線の接続を誤ると、室内機や室外機の基板を破損してしまう可能性もあり、その場合は大きな損害につながります。

こうした電気関係のトラブルは、一見すると専門的で難しそうに見えますが、基本を守れば防げるものがほとんどです。工事前に電圧を測り、配線の色や配置を確認し、分電盤側の状況を必ずチェックする習慣を持つだけでも、安全性は大きく変わってきます。


結局のところ、現場で強いのは“基本を守れる業者”

どんなトラブルでも、原因を深掘りしていくと「確認不足」「思い込み」「急ぎすぎ」という三つのポイントに行き着くことが多いです。逆に言えば、この三つを避けるだけでも、現場の安定感は明らかに向上します。配管の角度を見直す、背板の水平を丁寧に取る、穴の位置を慎重に決める、電圧を必ず確認する。このような基本動作を確実に行う姿勢が、職人としての評価にもつながっていきます。

現場での信頼は、一つひとつの丁寧な仕事の積み重ねで生まれます。トラブルが少ない業者は、案件も評価も自然と増えていきますし、協力してくれるパートナーも増えていきます。安定して稼ぎ続けたいと考えている業者ほど、この“基本動作の徹底”を大切にしています。


技術を大切にする仲間と一緒に仕事をしたい

エアコン工事は、丁寧な仕事をした分だけ、信頼も収入も返ってくる仕事です。もし施工品質をもっと高めたい、安定した案件を確保したい、技術を磨ける環境で働きたいと感じているなら、ぜひ一度相談してほしいと思います。トラブルを未然に防げる意識を持った業者さんと仕事をすることで、より良い現場が作られていきます。


私たちにとってエアコン業者様は、なくてはならない大切なパートナーです。
事業を拡大し、成長し続けるためには、弊社の努力だけでは足りません。
協力業者様と連携・協力ができて初めて、業績を伸ばしていけるのです。
協力業者様とお客様、お取引先様、弊社、全員がプラスになるような、Win-Winの関係性を最も重要視しています。
その為、弊社ではエアコン工事業者様を常に募集しております。
仕事でかかわる全員で有意義な関係を作っていきたいと思い、日々精進してまいります。
エアコン工事業者様からのご応募をお待ちしております。

TEL:052-799-7117
エントリー:https://air-conditioner-partner.com/entry/