エアコン工事でよく起きる“漏れトラブル”を防ぐために――現場品質を守るための実践的なポイント

エアコン工事の仕事を続けていると、どうしても避けて通れないのがガス漏れや水漏れ、そして配管周りの結露といったトラブルです。施工直後には問題がなくても、数日後から徐々に不具合が出てくるケースもあり、発見が遅れやすいのが厄介なところです。再工事は時間もコストも失いやすく、信頼に直結するため、できる限りゼロに近づけたいものです。そこで今回は、現場でありがちな“漏れトラブル”の原因と、それを未然に防ぐために必要な考え方を丁寧にまとめていきます。


ガス漏れが起きやすくなる施工ミスとその予防法
ガス漏れの原因は、現場の“ほんの少しの甘さ”に潜んでいます。フレア加工の角度が適正ではなかったり、面がガサついていたり、締め込みのトルクが微妙に不足していたりすると、最初は問題なく冷えていても、数日〜数週間後に徐々に冷媒が抜けてしまいます。

このトラブルを避けるために大切なのは、フレア面の状態を必ず目視と触感で確認することです。慣れてくるとつい流れ作業になりがちですが、綺麗な面ができているかどうかは、再工事を防ぐうえで最重要ポイントです。また、トルクレンチを用いて規定トルクで締め込むことも欠かせません。経験値が高い職人ほど感覚に頼りたくなりますが、忙しい時期こそ基本に忠実な施工がガス漏れゼロにつながります。


水漏れが起きる条件とドレン配管で気を付けたい点
水漏れは、お客様にとって最もストレスの大きいトラブルの一つです。原因の多くはドレンの流れが悪くなることにあり、勾配不足やホースのたるみ、長すぎる配管による水溜まりなど、ちょっとした要因が積み重なって発生します。特に隠ぺい配管の物件では、施工後に確認しづらいため、施工時のチェックが一度きりになることも多いです。

このリスクを減らすには、ドレン勾配をしっかり確保することが基本になります。わずかな段差でも逆流の原因になるため、配管ルートを決めるときから“水が自然に落ちていくライン”を意識して施工することが重要です。また、施工後に少量の水を流して動作確認する習慣を持つと、不具合の早期発見に役立ちます。とくにマンションや高気密住宅では、最初の確認が後々の安心につながります。


結露トラブルの発生要因と保温処理の大切さ
配管の結露は、外から見えにくいため気づきにくいトラブルのひとつですが、壁内に水が回ったりすると大きな損害につながることもあります。原因のほとんどは保温材の処理不足です。保温材が薄かったり、継ぎ目に隙間があったり、テープ巻きが甘かったりすると、配管が冷たくなった際に結露してしまいます。

結露を防ぐには、保温材の“隙間を作らない施工”が必要です。特に曲がり部分や継ぎ目は結露が起きやすいため、厚みを意識しながら丁寧に巻くと効果が大きくなります。また、外気に触れやすい部分や屋外配管は二重巻きをすることで安全性が高まります。こうした細かい積み重ねが、トラブルゼロの施工につながり、現場の評価にも影響してきます。


トラブルを未然に防ぐために必要な職人の姿勢
ガス漏れ、水漏れ、結露のいずれも、施工の丁寧さと確認作業の徹底が最も重要です。忙しい時に限ってチェックを簡略化したくなりますが、再工事によって失う時間や信用を考えると、数十秒の確認がどれほど価値を持つかがよく分かります。

優れた職人さんほど、決して焦らず、ひとつひとつの工程に小さなこだわりを持っています。フレア面の再確認、ドレンの水流チェック、保温材の巻き直しといった“ひと手間”を惜しまない姿勢が、結果的に高評価につながり、元請けとの信頼関係を築く大きな武器になります。


まとめ
漏れトラブルはエアコン工事で頻繁に起こるテーマですが、原因を理解し、基本を徹底することで大きく減らすことができます。施工の精度を高めることは、自分の仕事に対する誇りを持つことにもつながり、さらに協力業者として安定した案件を獲得し続けるための強力なアピールポイントにもなります。現場の質を追求する姿勢は、必ず結果として返ってくるものです。


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