忙しさに潜む落とし穴!夏のエアコン工事でおこりやすい失敗と回避術
真夏の繁忙期。エアコン工事業者にとっては、まさに一年で最も稼げるチャンスです。
6月下旬から8月いっぱいまで、毎日のように依頼が入り、1日3件、4件、時には5件以上回ることも珍しくありません。
この時期は、現場から現場へ移動しながら、昼食も車内で軽く済ませる…そんな日々が続くことも多いでしょう。
しかし、この忙しさには落とし穴があります。
疲労や焦りが重なることで、普段ならしないようなミスをしてしまい、それがクレームや再訪問、ひいてはお客様の信頼低下につながるのです。
特に協力業者として量販店や施工会社と長く仕事を続けるためには、この「繁忙期のミス」を最小限に抑えることが重要です。
ここでは、現場で実際によくあるミスを具体的に挙げながら、その回避術をお伝えします。
これから繁忙期に入る業者さんはもちろん、これからパートナーとして一緒に動く方にも、ぜひ目を通していただきたい内容です。
1. スピード重視による確認不足
繁忙期は、どうしても「次の現場があるから急がなきゃ」という意識が強くなります。
その結果、工具や部材の確認を省略し、現場についてから「アレが足りない…」と気づくこともあります。
例えば、ドレンホースの延長用ジョイントを忘れてしまい、近くのホームセンターまで急遽買いに行く…この数十分のロスが、1日の予定を大きく狂わせます。
こうしたミスは単純ですが、案外多く発生します。
部材や工具は毎日同じように使うため「入っているはず」という思い込みが原因になることも多いのです。
回避術:朝一番にチェックリストを見ながら工具・部材を確認する習慣をつけましょう。助手や相方がいる場合は、声を掛け合いながらダブルチェックをするとさらに確実です。
2. 配管勾配のミスによる水漏れ
ドレンホースの勾配が不適切だと、排水がうまくいかず室内機から水が漏れることがあります。
特に、外壁カバーの中や壁内は目視しづらく、施工後に気づきにくいのが厄介な点です。
実際、繁忙期に増えるクレームの中でも「取り付け後1週間で水漏れが発生」というケースは少なくありません。
回避術:設置後には必ず試運転を行い、ドレンからしっかり排水されているか確認します。可能であれば、ペットボトルなどで水を流してテストする「水通しチェック」を徹底しましょう。
3. 真空引きの手抜き
「今日は暑いし、あと2件残っているから…」と、真空引きを数分で終わらせてしまう。
これも繁忙期に増えるミスのひとつです。
内部に湿気や空気が残ったままでは、冷媒回路が劣化しやすく、冷え不良やガス漏れの原因にもなります。
一見スムーズに工事が終わっても、数か月後に不具合が出て再訪問…というのは避けたいところです。
回避術:規定時間以上の真空引きを守るのはもちろん、繁忙期前にポンプやホースのパッキンなども点検しておきましょう。
4. 室外機の設置場所選びの甘さ
性能を発揮するためには、室外機の設置場所が重要です。
直射日光が当たる場所や風通しの悪い場所に置くと、冷房効率が落ちて電気代が上がるだけでなく、故障の原因にもなります。
繁忙期はつい「スペースがあるからここでいいだろう」と安易に決めがちですが、それがお客様満足度を下げる結果になることも。
回避術:日陰で風通しの良い場所を選び、室外機の前後左右に十分な空間を確保しましょう。防振ゴムの設置も忘れずに行います。
5. 見た目の仕上がりが雑
お客様は、工事後の見た目を非常によく見ています。
配管がぐねぐねしていたり、カバーの端が浮いていると、「この業者、大丈夫かな?」と不安を抱かせます。
機能的には問題がなくても、仕上がりの雑さは信頼を損ねる要因になります。
回避術:施工前に配管ルートをお客様と相談し、可能な限り直線的で美しい配管を心がけましょう。
6. 電源容量の見落とし
特に古い住宅や集合住宅では、エアコンの必要電源容量が確保されていないことがあります。
工事後にブレーカーが落ちる、電圧不足で動かない…こういったトラブルは繁忙期に多発します。
回避術:現場下見や事前ヒアリングで、専用回路や電源容量を必ず確認します。不足があればお客様に説明し、必要な電気工事を提案しましょう。
7. 情報共有不足による手戻り
現場に着いてから、「配管穴がなかった」「はしごが必要だった」「200Vに変換が必要だった」などの問題が発覚するケースもあります。
これは、事前の情報共有不足による典型的な手戻りです。
回避術:施工前に現場写真を共有してもらい、必要な工具や条件を把握しておきましょう。社内やチーム内での情報共有フローを決めておくのも効果的です。
8. お客様対応の軽視
繁忙期は作業に追われて、どうしてもお客様対応がおろそかになりがちです。
しかし、最初の挨拶や工事後の説明、清掃などのちょっとした気遣いは、リピートや紹介につながる大きな要素です。
回避術:忙しいときこそ丁寧な言葉遣いと対応を心がけましょう。作業の合間に状況を説明するだけでも、お客様の安心感は大きく変わります。
繁忙期こそ「丁寧さ」が最大の効率化
繁忙期の現場では、スピードが求められます。
しかし、焦ってミスをすれば、再訪問や手直しでかえって時間と労力を失います。
丁寧に確認しながら作業することが、結果的に最も効率的な方法です。
私たちは、こうした姿勢を持って繁忙期を乗り切れる協力業者様を募集しています。
「忙しくても質は落とさない」という方と、一緒にこの夏を戦い抜きたいと思っています。
私たちにとってエアコン業者様は、なくてはならない大切なパートナーです。
事業を拡大し、成長し続けるためには、弊社の努力だけでは足りません。
協力業者様と連携・協力ができて初めて、業績を伸ばしていけるのです。
協力業者様とお客様、お取引先様、弊社、全員がプラスになるような、Win-Winの関係性を最も重要視しています。
その為、弊社ではエアコン工事業者様を常に募集しております。
仕事でかかわる全員で有意義な関係を作っていきたいと思い、日々精進してまいります。
エアコン工事業者様からのご応募をお待ちしております。
TEL:052-799-7117
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