フレア加工
エアコンのフレア加工とは、非常に重要な作業でエアコンの室内機と室外機を接続する銅管の接続部をラッパ状に広げる加工です。
フレア加工は、エアコンの取り付け工程の中で最も重要な工程の1つで、非常に正確な加工が求められます。
フレア加工が不適切であると、接続部分が緩んでしまい、故障や冷媒漏れの原因となることがあります。
フレア加工を行うには、専用のフレアツール、パイプカッター、リーマー、金具ヤスリなどの道具が必要になります。
フレア加工の作業手順は次のとおりです。
- パイプカッターで銅管を水平にカットする(※注1)
- リーマーまたはヤスリで銅管のバリ取りをする(※注2)
- フレアツールのクランプバーに銅管を挟む
- フレアツールのコーン部分をガイドの位置に合わせ固定する(※注3)
- ハンドルを回し、銅管をラッパ状に広げる
- トルクが作動し「カチッ」と音がするまで回すと完成。
注1・・・パイプカッターを締めすぎると刃が欠けて怪我をする恐れがあり、銅管が変形する可能性があります。また、大きなバリが出やすくなります。
注2・・・バリを削りすぎると銅管も削ってしまい、フレア加工した際に銅管の厚みが足らずガス漏れの原因となります。また、フレアが変形する可能性があります。
注3・・・位置が合っていないとクランプバーが破損する恐れがあります。また、フレアが変形する可能性があります。