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エアコンが落ちる?ねじ込み式ボードアンカーのリスク

スタッフブログ

エアコンの取り付けは重要な作業ですが、特に石膏ボードの壁に取り付ける際、ねじ込み式ボードアンカーを使った工事でエアコンが落下してしまうトラブルが報告されています。
エアコンの室内機は比較的重いため、アンカーの選定や取り付け方法を誤ると、落下による事故につながる可能性があります。
今回は、エアコンを安全に取り付けるためのポイントと、ねじ込み式ボードアンカーのリスクについて解説します。

目次

ボードアンカーの強度は十分ではない

ねじ込み式ボードアンカーは、石膏ボードのような柔らかい壁材に使用されることが多いですが、その保持力はエアコンのような重量物には適していません。
石膏ボードは内部がもろく、重さがかかり続けると簡単に崩れてしまいます。
特に、エアコンの運転中にはわずかながらも振動が生じ、この振動が徐々に石膏ボードに負担をかけ、アンカーが抜け落ちる原因となります。
沢山打ち込んだから大丈夫!!ではありません。

解決策:
エアコンの取り付けには、しっかりとした下地材(木材やコンクリート)に固定する方法が推奨されます。
もしも石膏ボードの壁にしか取り付けができない場合、耐荷重性の高い専用のアンカーや補強板を用いることを検討しましょう。
また、取引先により施工ルールに定めがある際は、責任者の方に必ず確認し、自己判断で施工をしてはいけません。

石膏ボード自体の限界

石膏ボードは軽量で施工しやすい利点がありますが、重さや振動に弱いという特徴もあります。
エアコンのように長期間にわたって壁に取り付けられるものは、少しずつボードに負荷がかかり、やがてボードが崩れてしまうことがあるのです。
特に、エアコンの重みが一点に集中する形で負荷がかかると、ボードが耐えられずに破損してしまいます。

解決策:
石膏ボードに取り付ける場合、ボードの裏にある下地を探し、直接ビスで固定しましょう。
また、専用の補強板を使用することで石膏ボードへの負荷を分散させ、強度を高めることができます。
穴だらけになり強度の落ちた石膏ボードにアンカーを使用すると石膏ボードが崩れ、落下する可能性が高いです。
その為、ボードを張り替えるなどの処置を行わなければならない可能性もあります。

長期間の負荷でゆるみや変形が発生する

ねじ込み式ボードアンカーは、エアコンのような重たい機器を長期間支えると、少しずつ変形してしまうことがあります。
また、エアコンの振動により、アンカーのねじ部分が緩むこともあり、経年劣化によって徐々に壁から抜けやすくなる可能性もあるのです。
ねじ込み式ボードアンカーがエアコンの取り付けに向いていないので、弊社取引先様も使用を禁止しています。

まとめ

ねじ込み式ボードアンカーを使用したエアコンの取り付けは、石膏ボードの強度不足や振動による負荷で、落下のリスクが高まります。
エアコンを安全に取り付けるためには、石膏ボードだけで支えるのではなく、耐荷重性を考慮したカサ式アンカーや補強材、柱などの下地に必ず固定し、しっかりとした固定方法を選ぶことが大切です。
お客様にとっても安心・安全な設置を提供するため、施工の際は部材選びに十分気を配り、最適な取り付け方法を実施しましょう。
エアコンが落下するということはあってはならない事故となります。
10キロ以上の物が落下点にお客様がいた場合、大怪我をする恐れ場あります。
年々、エアコンが重くなってきていますので細心の注意を払い、安全・安心のエアコン工事を行いましょう。


弊社は平成14年1月にエアコン工事会社として創業致しました。
社名の由来は、電気(Electricity)信頼(Trust)のELEとSTからELEST(エレスト)と名付けました。
職人不足が叫ばれる現代ですが、AIがどれだけ進化しようと、どのような時代になろうとエアコン工事を始めとした電気工事は必要で重要な仕事だと思います。
目まぐるしい速さで変化していく社会情勢や経済情勢の中で、求められている物事を、様々な視点で捉えながら歩み続けております。
事業活動と持続可能な開発目標達成への取り組みを通して、お取引先様や協力業者様にとって『なくてはならない企業』になる為、共存共栄の精神で邁進して参ります。
弊社ではエアコン取り付け業者様を全国で募集しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

TEL:052-799-9666
MAIL:info@elest.co.jp

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